不思議な力
これまでに私の生い立ちを綴って参りましたが、目に見えない力を信じた事はありませんでした。
ですから、特別信仰も無く、その時その時を生きてきたのですが、高校を卒業してすぐに立ち仕事と言う事もあり(それまでの無茶が祟ったのか)椎間板ヘルニアになりました。
椎間板ヘルニアを体験した事の有る方はお分かりかと思いますが、足(向こう脛の外側)とお尻(坐骨神経)が痺れ、疼くのです。
その痛みは、じっと座っていても寝ていても起こるのですが、発作の様に襲って来ます。
痛みが起こると、それが過ぎ去るまでじっと耐えるしかありません。
病院に行っても、機械で腰を引っ張り、電子治療器(筋肉に電気を通して緊張をほぐす)の治療でほとんど効果がありません。
あとは、湿布薬と痛み止めですが、また季節の変わり目や無理が溜まると発症し、次の治療はブロック注射で、腰に太い注射を打たれ一瞬、下半身が痺れ1時間ほど寝て終わりです。
腰と脚に違和感が残りますが、痛みは7割方なくなります。
でも、これも時間稼ぎに過ぎず、同じように時期が来ると同じようにやって来ます。
あとは、手術しかないのです。
しかし、叔父が昔、椎間板ヘルニアになり、手術を受けたところ、背中の中心あたりから、尾骶骨まで切って、手術に8時間もかかり途中で麻酔も切れて酷い目にあい、結局一生足を引きずり、寒さや疲れる度に痛みを訴えていましたから、とてもそんな手術は受けたくないと思っていました。
しかしながら、事あるごとに症状が出る...
そんなある日、親友にヘルニアの事を話したところ、「良い先生がいる!」と言って「自分の野球肩を一発で治した、と言うのです。
しかし、良く聞いてみると、その先生はお弁当屋さんでこだわって大阪北部の田舎に野菜を仕入れに行った時に農家のお婆さんが野菜の入った籠を背負って野菜を売りに来るのですが、殆どのお年寄りが、足腰の痛みに悩んでいたところを、昔取った杵柄(空手の有段者)で変わった整体術で施術をして人気があったことがキッカケで、お弁当屋さんは息子さんに譲って、資格を取って健康院を開業されました。
開業される前に紹介されて見てもらいました。
1時間少しの施術でしたが、摩ったり、刺激して,ストレッチする様な感じでしたが、施術台から降りてビックリ!!足も腰も痛みも痺れも無くなって快調そのものなんです。
施術を受けた場所が2階で、階段を手すりを持って、やっとの思いで上がったのですが、帰りは、トントントンと足が進んで、弾む様に帰りました。
それから、開業されてから、腰の調子が怪しくなると、その先生にかかりヘルニアを凌いで来ました。
先生曰く、身体の働きと反射を利用して良くしているだけだから、本当に身体が悪い人は治せません!との事でした。
それと、真剣に人の身体を触ると、異常な疲れが溜まり「長生きできない!」とおしゃって居られたのですが、真剣に施術をされ続けた先生は、昨年にお亡くなりになられました。
ご冥福をお祈りします。
それを考えると、
自分の身体は自分でしか
結果、治せないのだろう
もし、命を削って身体の不具合をとってくれているとしたら、その対価は幾ら支払えば、合うのだろう?
今、私は先生に教えて頂いた方法と普段の食事と運動とトレーニングとストレッチ、後、経絡(ツボ)でほぼヘルニアは出なくなりました。
でも、疲れとストレスでたまにで始めると、即半身浴→ストレッチ→ツボで、悪化する事はなくなりました。
それには、まず自分の体調の変化に気がつく敏感さと、気がつく行動がまず大事なのではないでしょうか?
例えば、じっとして居ては分からない凝りや痛みもストレッチをするとわかりますし、ランニングやウォーキングすれば息切れや動悸や違和感で異常や不調は分かります。
しかし、これがわかるのは本人だけなのです。
また、機会があれば神経反射のツボの話しでもしたいと思います。